「とりあえず生!」と頼むいつものビールも美味しいけれど、たまには趣向を変えて、ワインのように香りや味わいをゆっくりと堪能してみませんか。
近年、クラフトビールブームとともに大きな注目を集めているのが「エールビール」です。
キレや喉越しを楽しむ一般的なラガービールとは異なり、フルーティーな香りや、重厚で奥深いコクを楽しめるのが最大の魅力となります。
この記事では、エールビールの基礎知識から、自分好みの一杯を見つけるための選び方、そして今飲むべきおすすめの20銘柄をご紹介します。
エールビールとは
エールビールとは、一言で言えば「上面発酵」という伝統的な製法で造られるビールの総称です。
私たちが普段口にする「ラガービール」が5〜10℃の低温で時間をかけて発酵させるのに対し、エールビールは15〜25℃というやや高めの温度で3〜4日という短期間で一気に発酵させます。
発酵の過程で酵母が作り出す、リンゴやバナナ、洋梨を思わせるフルーティーな香りがあり、麦芽の甘みやホップの苦味が特徴です。
かつて日本では「ビール=苦くて喉越しが良いもの」というイメージが主流でしたが、個性的でバリエーション豊かなエールビールの普及により、その楽しみ方は無限に広がっています。
仕事終わりの一杯のビール。私たちが「とりあえずビール!」と頼むその一杯の多くは、実は「ラガービール」というスタイルです。世界中で最も愛されているラガービールですが、実はその味わいは驚くほど多彩であり、キレのある爽快なものから、香ば[…]
エールビールの選び方:3つのポイント
様々な種類があるエールビールの中から、自分好みの一杯を見つけるために、以下の3つのポイントを見てみましょう。
好みの「ビアスタイル」から選ぶ
エールビールには、なんと100種類以上のスタイルが存在します。
まずは代表的な5つのスタイルを押さえましょう。
ペールエール
エールビールの中でもポピュラーで、初めての方におすすめのスタイルです。
ホップの香りと程よい苦味と甘みのバランスが特徴です。
IPA
ペールエールから派生したスタイルで、大量のホップを使用しているのが特徴です。
非常に強い苦味と華やかで濃厚なホップの香りが楽しめ、アルコール度数も高いので、味の濃い料理と相性抜群です。
クラフトビールと聞いて多くの人が思い浮かべる、あの「ガツンとくる苦味」と「華やかな香り」。その代表的なビアスタイルこそが「IPA」です。クラフトビールの中でも圧倒的な人気を誇り、その強烈な個性に魅了される人が後を絶ちません。この記[…]
ベルジャンホワイト
ベルギー発祥の伝統的な白ビール。大麦の他に小麦を主原料とし、オレンジピールやコリアンダーシードなどのスパイスを加えています。
柑橘系の香りと苦味控えめの爽やかさが特徴です。
スタウト
「黒ビール」とも呼ばれ、焙煎した大麦を使用します。コーヒーやチョコレートのような香ばしさと、クリーミーな泡、濃厚な味わいが特徴であり、スイーツと相性が良く、コーヒー感覚で楽しめます。
「黒ビール」と聞いて、多くの人が思い浮かべる濃厚でクリーミーな「スタウト」。その深い色合いとコーヒーやチョコレートを思わせる香ばしい風味は、世界中のビール愛好家を魅了し続けています。しかし、一口にスタウトと言っても、その種類や味わいは実に[…]
「黒ビールってどれも同じでしょ?」……もしそう思っているなら、少しもったいないかもしれません。黒ビールは、その見た目のインパクト以上に銘柄によって味わいが様々な飲み物です。この記事では、黒ビールの基礎知識か[…]
ヴァイツェン
ドイツ南部の伝統的な小麦ビールで、原料の50%以上に小麦麦芽を使用しており、バナナのような甘い香りと、苦味の少ないクリーミーな口当たりが魅力です。
メーカーやブランドで選ぶ
ビールはメーカーやブランドによって味わいの特徴が大きく異なります。
自分の好みに合う味わいを見つけるために、代表的なブランドの特徴を知っておきましょう。
キリン
「キリン ラガービール」や「一番搾り」など、ほどよい苦味とコク、飲みごたえのあるラガー系ビールが豊富です。
発泡酒の「淡麗グリーンラベル」もビールらしいキレが感じられます。
アサヒ
「アサヒスーパードライ」に代表される、キレと爽快感が特徴のビールが多いです。
サッポロ
「サッポロ生ビール黒ラベル」のような麦本来の旨みとスッキリした後味のビールや、「ヱビスビール」のようなコクのあるビールも人気です。
サントリー
素材と製法にこだわり、バランスの良い味わいを追求しています。
「サントリー生ビール」はなめらかな飲みごたえと爽快な味わいです。
華やかな香りのエール「ザ・プレミアム・モルツ ジャパニーズエール 香るエール」も高い評価を得ています。
美味しい飲み方を知る
エールビールの香りと味わいを引き出すためには様々な方法があります。
冷たいと風味が失われるためキンキンに冷やさず、「7〜12℃」で飲んでみたりするのもおすすめです。
また、グラスの種類でもビールの楽しみ方が変わります。
香りを楽しむためには、チューリップ型のグラスがおすすめです。
缶や瓶から直接ビールを飲むのも手軽ですが、お気に入りの「ビアグラス」に注ぐだけで、いつものビールが格段に美味しくなることをご存知ですか? ビアグラスは単なる器ではなく、ビールの繊細な香り、豊かな味わい、美しい泡立ちを最大限に引き出し、特別[…]
エールビールおすすめランキングTOP20
数多くあるエールビールの中で、特におすすめの20銘柄をご紹介します。
1位 よなよなエール
2位 ザ・プレミアム・モルツ 香るエール
3位 インドの青鬼
4位 水曜日のネコ
5位 東京クラフト ペールエール
6位 シエラネバダ ペールエール
7位 常陸野ネストビール ホワイトエール
8位 伊勢角屋麦酒 ペールエール
9位 ヒューガルデン ホワイト
10位 ヱビス プレミアムエール
11位 YOKOHAMA XPA
13位 毬花(まりはな)
14位 BLUE MOON
15位 パンクIPA
16位 ギネス
17位 ビッグウェーブ ゴールデンエール
18位 LUCKY DOG
19位 コナ・ブリューイング
20位 グッドエール
結論
エールビールは、喉を潤すためだけでなく、その一杯の「個性」を心ゆくまで楽しむための飲み物です。
その豊かな香りと複雑な味わいは、まさに「麦のワイン」と呼ぶにふさわしい贅沢さを持っています。
まずは定番のペールエールから始め、慣れてきたら強烈なIPAや優しいヴァイツェンなど、自分の好みを広げてみてください。
一日の終わりに、ラガーでなく「エール」を注いでみて、普段とは違う特別で豊かな時間を過ごしてみませんか?






