ラガービールのおすすめ人気20選!【2025年】

ビール愛好家はもちろん、普段あまりビールを飲まない方にもおすすめしたいのが「ラガービール」です。世界中で最も広く親しまれているビールスタイルであり、そのすっきりとした味わいと多様性から、様々なシーンで楽しむことができます。

この記事では、「ラガービールとは何か」「どのように選べば良いのか」そして「おすすめの人気銘柄」をランキング形式でご紹介します。

① ラガービールとは

「ラガー」はドイツ語で「貯蔵」という意味で、15世紀頃にドイツで生まれたのが始まりとされています。
ラガービールは、0℃から15℃ほどの低温で活動する下面発酵酵母を使用し、約7〜10日間かけて発酵させます。発酵後、貯蔵庫で長期間(通常2週間〜1ヶ月ほど、またはそれ以上)低温熟成されます。この低温での長期熟成が、ラガービール独特の味わいを生み出す重要な工程です。

ラガービールの最大の特徴は、雑味が少なくクリアな味わいと、キレのある爽快なのどごしです。すっきりとしているため非常に飲みやすく、ビールが苦手な方にもおすすめです。また香りが穏やかなので、さまざまな料理の味や香りを邪魔せず、食事との相性が抜群です。

現在、ラガービールは世界のビール生産量の主流となっており、多くのメーカーが製造しています。ピルスナー、デュンケル、シュヴァルツ、メルツェンなど、様々な種類があり、それぞれが異なる味、香り、色合いを持っています。
琥珀色の輝きを持つアンバーラガーのように、カラメルやチョコレートモルトを使用して色合いや風味に深みが増しているものもあります。

② ラガービールの選び方:3つのポイント

ラガービールには豊富な種類と銘柄があるため、選ぶ際に迷うこともあります。ここでは、自分好みのラガービールを見つけるための3つのポイントをご紹介します。

ポイント1:種類で選ぶ

ラガービールにはいくつかの主要なスタイルがあり、それぞれ個性的な味、香り、色味を持っています。好みに合う種類を知っておくことが、美味しいビールを選ぶコツの一つです。

  • ピルスナー
    ラガービールの中で最もポピュラーなスタイルで、世界のビールの約7割を占めるといわれています。日本の国内メーカーが製造するラガービールのほとんどもピルスナーに分類されます。
    アルコール度数は比較的低く、キリッとした苦味と爽快なのどごしが特徴です。液色は黄金色で、日本人がイメージするビールそのものです。
     
  • デュンケル
    ドイツ語で「暗い」を意味し、ドイツのバイエルン地方で生まれた濃い褐色のラガービールです。ローストした麦芽を使用するためこの色合いになります。
    ホップの苦味はほどよく、麦芽のコクや甘み、フルーティーな香りも感じられるバランスの良い味わいが魅力です。
  • シュヴァルツ
    ドイツ語で「黒」を意味し、デュンケルよりもさらに濃色の黒ビールです。ロースト麦芽を使用しており、すっきりとした中に麦芽の香ばしさやコーヒー、チョコレートに似た香りが楽しめます。
    クリーミーな泡も特徴で、甘みがあり飲みやすいので黒ビール初心者にもおすすめです。
  • メルツェン
    ドイツのミュンヘンで毎年秋に開催される「オクトーバーフェスト」で提供されるラガービールです。3月に仕込み、9月から10月まで長期熟成させることから「メルツェン(3月)」と名付けられました。
    長期熟成によりホップの香りは弱めですが、まろやかでドライなのどごしが楽しめます。赤褐色の美しい色味も特徴です。
  • ボック
    ドイツ発祥のラガービールで、麦汁を濃く作り、アルコール度数を高めているのが特徴です。「雄ヤギ」という意味があり、力強い風味を表現しています。
    萌木の村「プレミアム ロック・ボック」、ヴェルテンブルガー アッサム・ボックなどが代表的で、アルコール度数は7〜7.5%と高めです。
  • ヘレス
    「明るい」を意味するドイツ語で、美しい黄金色のラガービールです。ピルスナーに似ていますが、より麦芽の甘さや旨味が強調されています。

ポイント2:メーカーで選ぶ

日本の大手ビールメーカーや、海外の有名なメーカーは、それぞれ独自のこだわりと技術でラガービールを製造しています。メーカーごとの味の違いを飲み比べてみるのも楽しみ方の一つです。

  • キリンビール:「一番搾り」「ラガー」「のどごし」シリーズが代表的。130年以上飲み継がれている「キリンラガービール」は、低温麦汁ろ過技術や長期低温熟成などでコクとキレを実現しています。
  • アサヒビール:「スーパードライ」が看板商品。クリアな味わいとキレの良さが特徴。「アサヒ生ビール マルエフ」「アサヒ生ビール黒生」も人気です。
  • サッポロビール:「黒ラベル」「ヱビスビール」「赤星」など、多彩なラインナップ。素材へのこだわりや独自の酵母バンクが強みです。
  • サントリー:「ザ・プレミアム・モルツ」シリーズが有名。天然水や欧州産ホップ、こだわりの製法で深いコクと華やかな香りを実現しています。

これら以外にも、クラフトビールや海外の個性的なメーカーも豊富に存在しています。


ポイント3:味わいや特徴で選ぶ

ビールの苦味、甘み、香り、ボディ感、キレなど、個々の好みに合わせて選ぶことも重要です。

  • 苦味:しっかり苦味があるもの、控えめなものなど幅広く、初心者でも飲みやすい銘柄も多数あります。
  • 甘み:麦芽の甘さ、カラメルのようなコクなど、甘みのタイプも様々です。
  • 香り:ホップの華やかな香り、柑橘系やロースト香など、多彩なバリエーションがあります。

近年では、グルテンフリーのラガービールなども登場しており、特別なニーズがある方にも選択肢が広がっています。

③ ラガービールおすすめ人気ランキング20選

おすすめのラガービールを20銘柄ご紹介します。

1. アサヒビール スーパードライ
日本を代表する辛口ラガー。キレの良い爽快な飲み心地と、雑味のないクリアな味わいが特徴です。独自の「アサヒ318号酵母」を使用し、高品質な麦芽やホップを厳選しています。アルコール度数5%。

2. キリン一番搾り生ビール
一番搾り麦汁のみを使った贅沢なビール。雑味や渋みが少なく、麦の旨味を存分に味わえるまろやかな口当たりが特徴です。麦芽100%を使用しています。アルコール度数5%。

3. サッポロ生ビール黒ラベル
クリーミーな泡と、麦の風味、爽やかな後味のバランスが良いビール。独自の「旨さ長持ち麦芽」を使用し、味と香りを保ち、泡持ちを良くしています。協働契約栽培の麦芽とホップを100%使用しています。アルコール度数5%。

4. ヱビスビール
麦芽100%とバイエルン産アロマホップを使用し、ビールの純粋令に基づいて造られた本格的なビール。通常より1.5倍長く熟成させることで、深いコクとまろやかな味わいを引き出しています。ヱビス酵母を使用しています。アルコール度数5%。

5. キリンラガービール
130年以上飲み継がれてきたキリンビールの原点。ホップの効いた飲みごたえと締まりのある後味が特徴です。低温麦汁ろ過技術や長期低温熟成などのこだわり製法でコクとキレを実現しています。アルコール度数5%。

6. サッポロラガービール(赤星)
日本に現存するビールの中で最も長い歴史を持つ「赤星」の愛称で親しまれるビール。熱処理ビールならではの、しっかりとした苦味と厚みのある味わいが魅力です。茶褐色の瓶が特徴的です。アルコール度数5%。

7. サントリー ザ・プレミアム・モルツ
天然水、欧州産アロマホップ、ダイヤモンド麦芽など、素材にこだわり、世界最高品質を目指して造られたプレミアムビール。深いコク、華やかな香り、独自の技術で造られる理想的な泡が特徴です。アルコール度数5.5%。

8. コロナ・エキストラ
世界180カ国以上で愛飲されるメキシコ発祥のラガービール。すっきり、さっぱりとした爽快感が特徴。ライムをボトルに挿して飲むスタイルが有名です。アルコール度数4.5%。

9. バドワイザー
140年以上の歴史を持ち、世界85ヶ国で愛飲されるアメリカのプレミアムラガービール。厳選された素材と丁寧に時間をかけた醸造法により、なめらかな味と心地よい喉ごし、爽やかな味わいとフルーティな風味を実現しています。アルコール度数5%。

10. ハイネケン
1873年にオランダで誕生し、世界192ヶ国で発売されているインターナショナルプレミアムビール。バランスの取れたコク、爽やかな透明感、そしてハイネケン独自のA酵母によるフルーティーなテイストが特徴です。アルコール度数5%。

11. レーベンブロイ ラガービール
600年以上の歴史を持つドイツ・ミュンヘン発祥の伝統的なラガービール。オクトーバーフェストでも提供される銘柄の一つです。麦芽の豊かな味わいとややキレのある苦味、爽快な飲み口が特徴。アルコール度数5%。

12. シンハー
1933年にタイで誕生し、王室にも認められた由緒あるプレミアムラガー。一番搾りから醸造され、日本人好みの苦味とスッキリとした味わいが特徴です。スパイシーさとほんのりとしたモルトの甘みも感じられます。アルコール度数5%。

13. タイガービール
シンガポールを中心に東南アジア全域で高い知名度を持つビール。アジアの気候にぴったりの、きめ細やかな泡立ちとスッキリとした味わいが特徴です。キレやホップの苦味、のどごしの良さとフルーティーさを併せ持っています。アルコール度数5%。

14. サンミゲル
フィリピンを代表するビールメーカーのラガービール。東南アジアの暑い気候の中で喉を潤すのに適した、ほのかな甘い香りとすっきりとした喉ごし、軽い飲み口が特徴。甘さと苦味のバランスが良い、リッチな味わいです。原料にお米を使用しており、その甘みが印象的で、後味はホップが効いた切れ上がりの良い味わいです。アルコール度数5%。

15. ビンタン
インドネシア語で「星」を意味する、ラベルに星があしらわれたビール。苦味が少なくスッキリとした喉越しで、軽くてクセがなくゴクゴク飲めるドリンカビリティの高いビールです。後にモルトの甘みも少し感じられ、どんな料理にも合わせやすい味わいです。アルコール度数4.8%。

16. DHCラガービール
DHCが醸造するクラフトビール。ビール党をも唸らせるキレがありつつもまろやかな特長を持つ黄金ラガー。飲み飽きないビールを目指し、麦の旨味と爽快なホップの香りの絶妙なバランスが特徴です。アジア・ビアカップのライトラガー部門で金賞を受賞した実績があります。アルコール度数5.0%。

17. アサヒ生ビール マルエフ
長年限られた飲食店でしか味わえなかった「幻の生ビール」が商品化されたもの。伝統の製法「まろやか仕立て」で、やわらかな口あたりとまろやかな味わい、ほどよい苦味が楽しめます。アルコール度数4.5%。

18. キリン クラシックラガー
昭和40年頃の味覚を再現した、伝統的な本格派のビール。コク、苦味、味わいの3つにこだわって作られています。アルコール度数4.5%。

19. 軽井沢ブルワリー THE軽井沢ビール ダーク
飲みやすいデュンケルタイプのラガービール。濃い色合いで、ロースト麦芽の香ばしさとやわらかい味わいが特徴。米を使用しており、やさしい甘さのある後味も感じられます。煮物やシチューなどとの相性が良いとされています。

20. 森のラガー系飲み比べセット
ForestBrewingが提供するラガー系クラフトビールのセット。ピルスナー(木こりのピルスナー)、ヘレス(朝霧のヘレス)、デュンケル(焚火のデュンケル)が含まれており、それぞれのスタイルの特徴や味わいの違いを楽しめます。クラフトブルワリーならではの個性が魅力です。

※上記はソースに記載のあるラガービールや、IBC受賞のアンバーラガーなどの中から20銘柄を選出し、詳細を加えて記述しました。ソースによってはスタイルの記載がないものもありましたが、ラガービールとして紹介されているものを中心に構成しました。


④ 結論

ラガービールの最大の魅力は、クリアな味わいとキレのある爽快なのどごしにあります。香りが穏やかなものが多いですが、様々な料理との合わせて楽しめるのも大きな特徴です。

今回ご紹介したランキングは、数あるラガービールの中から一部をピックアップしたものですが、それぞれの銘柄に個性的な味わいや特徴があります。ぜひ、この記事を参考に、様々なラガービールを飲み比べて、ご自身の「お気に入り」を見つけてみてください。

ラガービールの奥深い世界を楽しんでください。

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