第三のビールとは何か? 選び方と人気20選!


① 第3のビールとは

「第三のビール」は、「新ジャンルビール」としても知られ、ビールのような味わいを手頃な価格で楽しめる発泡性のお酒です。日本の酒税法においては、ビールや発泡酒とは異なる「その他の発泡性酒類」に分類されます。アルコール分は11%未満と定められています。

具体的には、麦芽の使用割合が50%未満の発泡酒でもなく、麦芽や麦を原料の一部としない発泡性のあるお酒、または発泡酒に蒸留酒やリキュールを加えて製造されたアルコール飲料を指します。原料に麦芽を使用していないか、大麦スピリッツなどが加えられている点が、ビールや発泡酒との大きな違いです。

法律上では、「その他の醸造酒」(穀類・糖類・その他の物品を原料とするもの)と「リキュール」(酒類・糖類・その他の物品を原料とし、エキス分2度以上のもの)の2品目に分類されます。

第三のビールは、通常のビールと比較して苦味が少なく、スッキリとした味わいが特徴とされるため、ビールの苦味が苦手な人にもおすすめされています。価格の安さも大きな魅力であり、毎日の晩酌や飲む量が多い人にとってコストパフォーマンスが高い選択肢となります。

なお、酒税法改正により、2020年10月1日から第三のビールは1本(350ml)あたり9.8円増税されました。一方で、ビールや麦芽比率の高い発泡酒は減税されています。さらに、2026年にはビール、発泡酒、第三のビールの税額が約54円に統一される予定です。

過去には、キリンビールの「のどごし」が14年間新ジャンル市場で販売数量トップでしたが、2019年にはサントリーの「金麦」にその座を譲っています。この背景には、広告宣伝費の減少や消費者のトレンド変化が影響したと分析されています。


② 第3のビールの選び方:3つのポイント

第三のビールを選ぶ際には、以下の3つのポイントをチェックすることで、より自分好みの商品を見つけやすくなります。


1. 原材料と副原料をチェックする

使用されている原料や副原料によって、第三のビールの味や香りは大きく変わります。ビールに近いしっかりとした味わいを求める場合は、麦芽使用割合の高い発泡酒(第三のビールとまとめて「新ジャンル」として扱われることも多い)を選ぶとよいでしょう。

ただし、第三のビールは麦芽をほとんど使用しないものが多いため、麦のうまみや香りはビールほど強くない傾向があります。キレのある爽快な飲み口やすっきりとした後味を楽しめる第三のビールも多数存在します。

ビールの苦味が苦手な方や個性的な味わいを試したい方は、コリアンダーやオレンジピール、あるいは特徴的なホップを副原料として使用している商品をチェックするのがおすすめです。これらの副原料はフルーティーさや華やかな香りを付加し、食事とも合わせやすいものが多いです。


2. 飲みやすいアルコール度数を選ぶ

発泡酒や第三のビールのアルコール度数は、一般的に3%から6%程度です。飲みごたえやビールらしいパンチを求めるなら、アルコール度数が5%以上のものを選ぶと満足しやすいでしょう。

一方、お酒に強くない方や、さっぱりと軽い飲み口を好む方、あるいは深く酔いたくない場合は、アルコール度数が4%以下のものが適しています。

なかにはノンアルコールや低アルコールの第三のビール(または新ジャンル)も存在し、健康志向の方にも選択肢があります。


3. カロリー・糖質・プリン体を確認する

ダイエット中の方や健康を気にしている方は、カロリー、糖質、プリン体の含有量を確認することが重要です。

第三のビールや発泡酒のカロリーは100mLあたり約45kcalが目安ですが、低カロリータイプでは100mLあたり25~30kcal程度のものもあります。

また、糖質制限をしている場合は、「糖質オフ」(100mLあたり2.5g以下)や「糖質ゼロ」(100mLあたり0.5g未満)と表示されている商品がおすすめです。第三のビールはビールに比べて糖質が多くなりがちですが、これらの商品は糖質摂取量を抑えるのに役立ちます。

プリン体は体内で尿酸となり、過剰摂取は痛風の原因となる可能性があるため、気になる方は「プリン体ゼロ」と表示されている商品を選ぶとよいでしょう。

「KIRIN 濃い味 糖質0」のようにプリン体60%カットを謳う商品もあります。

③ 第3のビールおすすめランキングTOP20

複数のソースのランキングやおすすめ情報を基に、人気の第三のビール(新ジャンル含む)を20銘柄紹介します。順位は各ソースで異なるため、ここでは様々なランキングで上位に登場する商品を中心にリストアップし、参照元の順位を併記します。


1. キリン 本麒麟

Amazon #1, #26/LOHACO #1, #6, #15/みんなのランキング #4/MyBest #3 など
キリンが社名を冠するほど気合いが入った商品。キリンビールらしい苦味とスッキリした飲み口、飲みごたえが特徴と評されています。缶からそのまま飲むのがおすすめというコメントも。コスパの高さも高評価。


2. サントリー 金麦

Amazon #2, #4, #11, #16/LOHACO #2, #3, #12, #16/みんなのランキング #2/ぐるすぐり #5/MyBest #5
麦の味・香りによる満足感と、まろやかな飲みやすさのバランスが良いとされ、毎日の食卓に合う味わい。醸造工程の工夫で口当たりや丸みを向上。過去にはのどごしを抜いて新ジャンル市場トップに。


3. キリン のどごし生

Amazon #3, #12, #21, #23/LOHACO #8, #10/MyBest #10
「のどごし<生>史上最高ののどごし」を謳い、キンキンに冷やしてゴクゴク飲める爽快さが特徴。特許技術「ブラウニング製法」で深みのある味と香りを実現。


4. サッポロ GOLD STAR

Amazon #5, #22/LOHACO #9, #13/みんなのランキング #1
力強い味わいで飲み飽きない。「ドイツ産アロマホップ」と「旨さ長持ち麦芽」を使用し、麦のエキス分をアップ。仕込段階で2回煮沸することで飲みごたえを追求。


5. サッポロ ホワイトベルグ

Amazon #6/みんなのランキング #3
ベルギーのホワイトビールスタイルを意識。コリアンダーシードとオレンジピールを使い、フローラルや柑橘系の香りを演出。ビールの苦味が苦手な人にも飲みやすいと評判。


6. サントリー 金麦 糖質75%オフ

Amazon #7, #13, #17/LOHACO #4, #5, #7, #11, #19/みんなのランキング #9/ぐるすぐり #7/MyBest #4
糖質75%オフでも麦の旨みとアロマホップの香りを堪能できる。まろやかで飲みやすく、健康志向の人におすすめ。


7. アサヒ クリアアサヒ

Amazon #8, #14/みんなのランキング #10
サッパリしていて薄味。たくさん飲みたいとき向きとの声もあり、泡立ちの良さや飲みやすさが評価されています。


8. サッポロ 麦とホップ

Amazon #9, #15/みんなのランキング #5, #6(黒)/ぐるすぐり #4
15年かけてコクを深めた商品。「生ビールとの差がわからない」との声や、コクと苦味のバランスに高評価。


9. アサヒ ザ・リッチ

Amazon #10/MyBest #6
日々飲みたくなるプレミアムな新ジャンルと紹介されています。


10. キリン のどごし ZERO

Amazon #12, #21/LOHACO #14/みんなのランキング #20/ぐるすぐり #9
糖質ゼロ・プリン体ゼロ。のどごしシリーズ特有の爽快感も健在。


11. サントリー 金麦 ザ・ラガー

Amazon #19, #20, #27
食事と合わせて楽しめる濃いめのラガー。


12. アサヒ オフ

Amazon #24, #30/みんなのランキング #24/ぐるすぐり #8/Sakidori
カロリー100mlあたり20kcal、糖質・プリン体ゼロ。アルコール度数3.5%でライトに楽しめます。


13. サッポロ ドラフトワン

Amazon #25


14. キリン 晴れ風

Amazon #29
新商品として景品付きセットも展開。


15. サントリー ブルー

みんなのランキング #11
香り重視の「エール酵母」を使用。素敵な香りとスッキリした飲み口が特徴。


16. トップバリュ バーリアル

みんなのランキング #12
非常に安価でコスパ抜群。安いながらも後味やコクがあるとの声。


17. アサヒ クリアアサヒ プライムリッチ

みんなのランキング #13
アルコール度数6%ながら飲みやすい。ほのかな甘みが特徴。現在は終売。


18. KIRIN 濃い味 糖質0

みんなのランキング #16
ラガーのような爽快な麦の風味。プリン体60%カットで健康配慮。


19. サントリー 金麦〈深煎りのコク〉

みんなのランキング #17


20. サントリー ジョッキ生

ぐるすぐり #6/Sakidori
炭酸ガス圧が高く、喉ごしの刺激が特徴。晩酌にもぴったり。


④ 結論

第三のビールは、手頃な価格でビールらしい味わいを楽しめる「新ジャンル」として、多くの消費者に支持されています。

ビールや発泡酒とは異なる原料や製法によって定義され、酒税法上の分類も異なりますが、多様な商品ラインナップが存在します。

お好みの第三のビールを見つけるためには、

  • 原材料や副原料をチェックして味や香りの特徴を知ること
  • 自分のペースで楽しめるアルコール度数を選ぶこと
  • カロリー、糖質、プリン体といった健康情報に注目すること

が有効です。

各社の人気ランキングやレビューを見ると、「本麒麟」「金麦」「のどごし生」「GOLD STAR」「クリアアサヒ」「麦とホップ」といった大手メーカーの定番商品が上位を占め、それぞれに独自の味わいや強みがあることがわかります。

糖質オフやゼロ、プリン体ゼロといった健康志向の製品も人気を集めており、消費者のニーズに合わせた選択肢が豊富に用意されています。

増税による価格変動はありますが、依然としてビールよりもリーズナブルな価格帯であり、多様な選択肢の中から自分に合った第三のビールを選ぶ楽しみは続いています。

本記事で紹介した情報が、あなたの次の一本を選ぶ参考になれば幸いです。

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